考え方が頑固だって言われた!
融通が利かないって言われた!
自分よがりな考え方だけじゃなく、もっといろんな視点で物事をかんがえられるようになりたいな……!
という方向きの記事です。
本記事の内容
- 客観性とはなにか? ⇒主観から切り離された性質のこと
- 主観から切り離すためには? ⇒視点を増やし、変え、自分の中で議論できるようにする
- 「誰が読んでも同じ解釈になる文」を書けるように意識してみよう
僕は普段から物事を客観的な視点で見るように意識しています。
そのおかげか、大人になってから相談を持ち掛けられることが多いです。
客観的な視点を得るためには、後述する「考え方の視点を増やす」練習が必要なため、多方面からの視点でアドバイスできているようです。
逆に言えば、視点を増やすことの終着点は客観性の獲得です。
ということで当記事では客観性を得るための練習方法をご紹介します。
客観性とはなにか:本質のこと
そもそも客観性とはなんでしょうか。
主観から切り離された性質のこと、です。
主観から独立した性質を見抜くためにはどうすれば良いのか。
様々な意見から共通する部分を見つけ出す、という作業が必要になります。
ちょっとややこしい例えになっちゃいましたかね……(笑)。
要は「たくさんの視点でものごとを見て考えれば、客観的な見方ができる(切り離すべき主観的な部分がわかる)」ということです。
手順:視点を増やす⇒ 視点を変える⇒ 自分の中で討論する
客観的にものごとを見るためには下記の手順を経ることになります。
- 視点を増やす
- 視点を変える
- 自分の中で討論する
自分が考えていることが客観的なのかどうかは、様々な立場(視点)に立った自分の思考と討論することで導き出せます。
そのためには視点を増やし、それぞれの視点で考えられるように視点を変えられる練習が必要になります。
カメラの台数を増やして、いろんなカメラに切り替えて見れるようにして、何が起きているのか(どうするべきなのか)を判断しよう、ということですね。
最近サッカーで取り入れられたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)みたいなもんです。
1.視点を増やす
まずは使えるカメラ(視点)の数を増やします。
カメラ(視点)の数は、多ければ多いほど、また各カメラの位置が違えば違うほど、物事の性質を正確に捉えてくれます。
ここで重要なのは「いろんな視点に触れること」と「頭を柔軟にすること」です。
いろんな視点に触れること
世の中にはいろんな考え方、立場、文化の人がいる、ということを理解すること。
つまりはカメラの台数を増やすようなものです。
具体的には、いろんな人と話すこと。本を読むこと。旅をすること、など。
大事なのは、その際に「どういう背景があるのか」を常に意識することです。
- 人と話しているとき:どんな立場・育ち・思考力・自分との関係性(などなど)からこういう意見(思考)になっているのか。
- 本を読んでたら:作者がどんな立場・生い立ち・思考力・伝えたいメッセージがあって本を出版するに至ったのか。
- 旅をしたら:その地域はどんな歴史・地理によってこういう文化になっているのか。
などですね。
あとは転職経験や異業種交流会への参加も、カメラの台数を増やす手助けになるでしょう。
頭を柔軟にすること
触れた視点を理解するためには、頭の柔軟性が必要です。
どんなにいろんな視点に触れても、「でも僕はそうは思わない!」と頑固になっていては意味がありません。
同意するかどうかは脇に置いておいて、触れた視点について「そういう見方もあるんだな」と考えられることが大事です。
新しく得た視点に立ってものごとを見ることができるようにならないと、自分の思考の選択肢には上がってきません。
新しいカメラを毛嫌いせずに使ってみましょう。
頭が固いと、いざカメラを覗こうとしても使えず、持っているだけになってしまいます。
具体的には、自分と対立する意見のトレースをしてみるのがおもしろいかもしれません。
上でも述べましたが、その意見に同意しなくてはならないワケではありません。
ただどういう考え方をしているのか、トレースするだけです。
「あー、こういう見方してるから、こういう意見になるんだな」
「なるほど、こういう先入観があるからこういう意見になるんだ」
など。簡単にでかまいません。
2.視点を変える
ここまでで使えるカメラ(視点)の台数が増えたハズです。
あとはカメラ(視点)をうまく切り替えられるように練習しましょう。
複数の視点を意識する
自分から意見を発しているときは、得てして主観的になりがちです。
常に複数の視点を持つことを意識しましょう。
例えば人と意見が対立しているとき。 定期的に複数の視点で見つめなおしてみましょう。
- 対立してる人の視点
- 横で聞いている人の視点
- 自分の尊敬する人の視点
など、自分の意見を考えながらも、並行して他の視点で考えてみます。
ちょっと難しければコーヒーブレイクを挟んで、その間に行うのも良いでしょう。
「なぜ相手と対立しているのか」の本質や、「自分の言いたいこと」の本質が見えてくるかもしれません。
同じものを違う視点に切り替えて見る
映画や小説、漫画、アニメなど、娯楽作品の複数回鑑賞は良い練習になります。
まず1回目は、思いっきり主観で楽しんでください。没頭してください(笑)。
2回目以降は、何が自分を没頭させたのか、逆につまらなかったのか、など分析してください。
これを繰り返すことで「意図して視点を切り替える」練習ができます。
大事なのは1回目はちゃんと楽しむこと。そうしないと分析ばかりに頭がいって、娯楽作品を楽しめない身体になってしまいます(体験談)。
3.自分の中で討論してみる
慣れてくると、自分の意見を考えるときに「これは本質を捉えているのか?」と思考に注意が入るようになります。
そんなときは、複数の視点で脳内討論をしてみると良いです。
討論の中で敢えて対立する意見を述べる役割があります。
通称「悪魔の代弁者」です。
なんだか怖い名前ですね(笑)
ここでは自分の意見を一度書き出してみて、それに対する反対意見を考えてみると捗ります。
僕はTwitterに書いた自分の意見に対して、リプライで反論してみています。
傍から見たらコイツなにやってるんだろうと思われてるかもしれません(笑)
もっと簡単なのは、誰か友人に愚痴のように話すことです。(そんな相手を見つけるのが難しいですが)
「今からいうのは、僕個人の意見。~~~」
「次に話すのは、〇〇の立場な人の意見。~~~」
と話していると、話しながら「おや?」と思う部分がでてくるかもしれません。 また友人から何か指摘を受けるかもしれません。
そうすると客観的にものごとをみることができますね。
まとめ:「誰が読んでも同じ解釈になる文」を書けるように意識してみよう
客観性については、学校で発表するときや論文を書くときによく耳にしていました。
「そのデータは客観性がない!」と怒号が飛ぶのが、理系の学校です(笑)。
なので、ここまで述べてきた内容は理系の人々には慣れ親しんだ内容かもしれません。
ただし日常生活にまで昇華できている人はまだまだ少ないように感じています。
ぜひ日々の生活で意識してみてください。
その一歩として、文章を書くときに「誰が読んでも同じ解釈になる文」を書けるように意識してみるのも良いかもしれません。それすなわち客観的な文です。
ブログを始めてみるのも良い練習かもしれませんね。