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イラスト・漫画創作エンジョイ

【体験談】初めて漫画を作りきった話:キノコの島【一次創作】

初めて漫画を作った件
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こんにちは、染次朗です。
人生で初めて漫画を作りきったのでその振り返りを記録します。

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初めての漫画製作について

こんなお話です。

タイトルは『キノコの島』。
とあるキノコを探して島を捜索するお話です。

主人公の女の子と、一緒に行動する博士のツーマンセル。

女の子は明るい感じのコ、博士は飄々とした感じ。

世界的な隕石落下によって舞い上がった粉塵で日の光が届きにくくなり植物が枯れていった世界が舞台です。

最初に重大な反省点を振り返っておく

本を買っていただいてこの記事に飛んできてくださった方がいるかもしれないので、最初にゴメンナサイポイントを紹介しておきます。

描けてないのになんかそれっぽく残しちゃった設定がある問題

女の子は事故で大怪我してて、それを博士が魔改造して治した(直した)的な設定を考えてたんですけど、いろいろ省いたらそれがわからないのにわかってる前提みたいな話の進め方をしてしまったことに完成してから気が付きました(´_ゝ`)

ヨット描くのヘタクソすぎ問題

乗ってきたヨットが倒れてる描写を冒頭にしたんですけど、ヨット描くの下手過ぎて伝わってないと思います……。

アングルとかいろいろ悩んだけど、正解が見つかりませんでした……。

ここが難しかったよ!

まぁ難しかったことばかりですけれども()
製作過程ごとに振り返ってみます。

プロット(文字だけで書く設計書的なやつ)

とにかく内容を削る作業でしたねぇ。
それでも煩雑になってしまった感がありますが。

順番は、やりたいオチ(島が大きなキノコだった!)を最初に決めて、そこに着地させるためにはどうするかを考えるという流れで作りました。オチのためにはこういう説得力が必要で、説得力を増すためにはこういう設定が必要で、必要な設定を説明するためには……とやっていった結果「これメチャクチャ長い漫画になっちゃうのでは……?」となりました。

そのとき脳裏によぎったのは「設定だけはご立派な、ひたすら長い漫画を完成させられない」という将来。

それは嫌だ!
後述しますが、今回の第一目標は「漫画を完成させること」なんです。だから完成させられることを前提とした設計をしなくてはなりません。イメージは36P。

てことで省ける部分はどんどん省いて、説明の仕方を変えれば一石二鳥なところを探して……とかやりまして。できたプロットを、漫研出身の友人に投げて感想をもらってフィードバックしたり。プロットをこねこねしまくってやっと作業を終えました。

ネーム(下書きの下書き的なやつ)

実際にコマ枠をどういう風に配置するか、キャラクタや背景をどこに・どんなアングルで配置するか、セリフや効果音はどこに配置するか、大きさはどうするか、とかとかな作業です。

プロットの時点でショートショート的な超短い小説を書いたくらいな気持ちになっているので、また気持ちを入れ直します。プロットと違うのは、プロットで準備したピースをはめていくパズルというか。会議用資料を作るよりかなり難易度高めです。

ここで結構致命的だったのが、セリフが何文字くらい入るのかわからないということ。吹き出しのサイズによって絵の配置や大きさを変えなきゃなのですが、ぜーんぜん検討がつきません。手元にある商業漫画を引っ張り出してきて「なるほど、このくらいの大きさのコマだとこれくらいの文字数なのか」とやりましたが、作ってるものに当てはめると文字がはみ出しまくります。単純にセリフの文章量が多いのです。

「あ、これ漫画製作ハウツー本とかで書いてあった”できるだけシンプルなセリフにしろ”ってやつだ!」と進〇ゼミのような反応をしつつ、プロットを眺め直してセリフの修正をしていきます。それでも仕上げでテキストを入れるときに吹き出しのサイズが全然足りてなかったんですけれどもね……。

キャラクタも背景も、まる描いてチョン的にじゃんじゃか描いていくんですけど、描き進めるにつれて自分がこんなアングルのキャラクタを、こんなめんどくさそうな背景を描けるのか……?という疑問と恐怖が湧いてきました。とりあえず脳裏に隠しておいて作業を進めます。

ちなみにちょっとした動画を作ったりするんですが、この辺は動画の方が断然楽ですね。
※僕の場合、動画制作ではプロットというか台本というかを用意せずに作っていく人種です。漫画の作業でいうとほぼネーム作ったら完成みたいなやり方です。

下書き

ネームで無茶ぶりしたアングルとか背景をそこそこちゃんと描いていく段階です。
過去の自分からの無茶ぶりに全然対応できませんでした……_(:3 」∠)_

あぁ、自分ってこんなにお絵描き下手なんだな……とか
あぁ、今まで描きにくいところは逃げまくってたんだなぁ……とか
あぁ、とりあえず誤魔化して描いたけどツケがまた清書するときにくるだろうなぁ……とか

この段階になると次になにするかが鮮明になってきてるので『あ、やべぇな』が解るようになってきています。初めて漫画を作るとはいえ解ってきちゃいます。なんとなくの〆切とか考えて脂汗が出始めます。

このあたりでクリスタの使い方で『あ、よくわかんねぇな!?』ということが出始めます。
そして『初めての漫画製作で心が折れるとしたらこの辺からか……?』とか思うのです。

清書

下書き地獄を潜り抜けたその先にあるのは、清書地獄でした(´_ゝ`)

漫画って段階が進むと徐々に解像度が上がるようで、どんどん地獄が深くなっていきます。解像度が上がるというのは、頭の中でざっくりイメージしていた映像の細部を確定させていく必要があるので、何も考えずにプロットを、ネームを、下書きを描いた過去の自分をひたすら殴りたくなるんです。恐ろしいものですね……。完成させられない度が終わりに近づくと増していくんです。

ここで『〆切』による救済の手が差し伸べられます。今回でいうと『コミティア145』です。

漫画家とか小説家からよく『〆切って怖い』という話を聞く機会がありますが、初めての漫画を完成させるには〆切の存在というのが大切なんだってこと噛みしめました。ちなみにここで差し伸べられる『救済の手』は、意味合い的には介錯です。

なんとなくの線は下書きで決まってるんですけど、清書でトーンがどうこうというのが始まると途端にわけわかんなくなります。わけわかんないし、思ってたより作業量多いし、あっあっあってなってます。『デジタルになったからトーン張りが凄く楽になって時短になってる!』という話だけ聞いてほーんそーなのかーて思ってましたが、そもそもアナログ時代の作業をしたことないし、そもそもやったことない作業しかないし、なので作業量もノウハウも解らない状態だったので面くらいました。舐めまくってましたね。ハイ。

ここのもっと前の段階で色の配分とかを考えられるようになりたいなぁと思いますねぇ。白黒の配分。もしくはトーンの配分。

完成!

入稿(印刷所へデータを送る)とかも初めてだったので、どんな風にやればええんや!と調べまくりました。結果、キャンバスサイズとかいろいろ設定がおかしかったことにこの段階で!この段階で!気が付いて修正したり、入稿データへの変換に思ったより時間がかかったりと、なかなかに気が抜けないというかヤバい状態でした。

まぁそんくらいのバタバタは想定してるよね、という感じで〆切を早めに設定して入稿したんですが。入稿してみたら家へ届く日がギリギリでした。ヤバかったねぇ……。イベント前日に到着する予定でしたが、ありがたく前々日に配送されました。超安堵。

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初めて漫画を作り終わった感想

モニタ上の表紙

モニタ上の表紙

作り終わった感想としては『もっとうまくできたんじゃないか』です。

お話のネタ自体もそうですし、構成とか、設定とか、説明とか、絵の描き方とか、漫画ソフトの使い方だとか……。
どの段階でも思うようにできたことが無かったですし、あとで振り返って改善したい点がガンガン出てきます。

正直コミティアもお休みしたい気持ちになったりしましたが、同人誌の実物が届いてテンションが爆上がりしました。一気に文化祭気分になりましたね……!ここまで来たらサークル参加までやりきってから落ち込もうと思ってます。

最低限の目標は達成!

自分に課していた任務は達成した!
『一次創作漫画を完成させること』です。

内容は低レベルな出来かもしれない。
だけどとにかく完成はさせた、と言う事実がとても重要で、とても嬉しい事実なんですよねぇ。

なんで『一次創作漫画を完成させること』を目標にしてたのか?

僕は一次創作漫画に憧れがありまして。
(※二次創作も好きです)

『読む人が設定を共有していない一次創作で漫画を完成させること』というのが自分にとって結構な峠、ハードルだと思ってるところがある。ので、その峠を越えてみたいという願望がありました。

なぜそれを峠だと感じているのか。

『一次創作漫画を一度でも完成させたことがあるか無いかでは雲泥の差がある』という話をちょこちょこ耳にしていたので、そこを超えた景色を見てみたいという気持ちが強かったですね。二次創作だとみんなが共有している設定があるけれど(こんなキャラだ、こんな世界観だ、こんなお約束がある、etc…)、一次創作ではそれを最初から説明していかないといけない。読み切りで作るなら短い冒頭部分でそのあたりを自然に説明しきらないといけない。

このあたりの事情が僕にはなんだかハードボイルドに感じで憧れてるのかもしれません。

できたかどうかは置いといて。
_(:3 」∠)_

あとはいろんなノウハウを知るのが好きで、漫画についてもそういう本を読んだりしていました。
作る知識が増えたら、試してみたくなっちゃいますよね……!
ついでに生半可な知識が付いたせいで漫画を読むときに斜に構えてしまうことが増えた自分にもイラついたので、自分の顔面殴りたかったというのもあるw

考えたテーマ通りに漫画を作れたのか?

僕がワクワクさせることが大好きなので『ワクワクさせる』をテーマに漫画を作りました。
登場人物達にはワクワク、つまり探求心的なもので行動してもらったり。
読んだ人がなんとか楽しく読めないかなと思ったり。

いま振り返ったらあまりテーマに沿っていない内容になったので、うまくできたか甚だ疑問です。完全に場数が足りてないのが露呈してますね。今回のコミティアで心が折れなければ漫画製作にはまた挑戦したいです。まぁ自発的に心を折られにイベントへ行くんですけれどもw

※追記:↓イベント行ってきました

心は折られてナンボ!_(:3 」∠)_

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