ビンディングペダルでロードバイクに乗っていると、なにやら足元が窮屈だなぁ。
強制的に内股にされているというか……。
それに力がうまく入りにくい感じがする!
フラットペダルの方が乗り易い……!
と思っていたので改善してみました。
本記事の内容
- Qファクターとはクランク間距離のこと
- 一般的には狭い方が伝達効率などが向上する
- 僕はQファクターを広げた方が乗り易くなったし、力が伝わるようになった(約10W)
ロードバイクに乗り始め、ビンディングシューズにしたものの……あまり快適に感じませんでした。
。・゚・(ノД`)・゚・。
原因としていくつか思い当たる節があったので検証・対応してみたところ改善できました。
※記事最後に追記アリ
フラットペダルからビンディングシューズに変えたら違和感がある
「これで僕もいっちょまえ!」と嬉々としてフラットペダルからビンディングシューズに変えましたが、なんだか違和感ありまくりでした。
確かに引き足ってのが使えるようにはなりそうだけど……。
- なんか力が入りにくい
- なんか内股気味になる
- なんか足元が窮屈だ
と、不満タラタラでした。
シューズもペダルも安くはないのに!
ビンディングにすれば楽に早くなるのではないのか!(違
長く乗ってれば慣れるかと思いましたが、長く乗れば乗るほど「もうちょっとだけこうならいいのに」という点が明確になってきました。
それが「Qファクターを広くする」ということだったのです。
Qファクターとは?
「クランク間距離」のことをQファクターと言うそうです。
このQファクター、一般的には狭い方が力の伝達効率が良いだとか、脚を狭めて乗れるので空気抵抗が減るだとか言われています。
そのため広げるのは邪道と言われることも(笑)。
でもO脚気味の人や、骨盤が広い人はQファクターを広げた方が良いという話もあります。
ライディングスタイルにも依るのでしょう。
僕の場合、フラットペダルで乗った時に常にペダルの外側を踏んでいることに気が付いたのが変更の理由でした。
試しにビンディングペダルのときに踏んでいるであろう位置に足を置いて漕ぐと、案の定力が入りません。
まるで内股で縄跳びさせられているかのような力の抜け感。
これはなんとかしてビンディングペダルでも外側を踏めるようにせねばと思案してみました。
Qファクターを広げる
Qファクターを広げるというと、厳密にはクランクを変更するしかありません。
しかし疑似的にQファクターを広げる方法があります。
最初に試したのはクリートの調整でした。
クリートの調整は数㎜のみ
でもクリートを限界まで内側に寄せてもそんなに変わらないんですよねぇ。
クリート位置は前後方向に変化量があるため、前後方向の変化、または角度を付けたりすることはできます。
しかし横方向にはほとんど変化なしです。
次に試したのが「ペダルエクステンダー」の装着です。
ペダルエクステンダー
これをペダルとクランクの間に取り付けることでクランク間距離、というよりペダル間距離を広げることができます。
実はここまでに載せていた「Qファクターとは」という写真はすでに取り付けた後のものです(笑)。
取り付け前後で以下のように変わります。
長さにして各20mm程度。合わせて40mm程度、広げることができます。
クリート調整の比じゃありません。
5mm単位とか10mm単位とか、もうちょっと細かく刻んで製品があれば良いのですが、今のところこのサイズしかありません。ひとまず付けてみましょう。
ちなみに僕は中華通販で買いましたが、到着が遅れに遅れて1ヶ月半掛かりました。
Amazonで買った方が良かったですわ……。
必要な道具
装着するにはペダルレンチと板スパナが必要です。
- ペダルレンチ:ペダルの着脱に使うレンチ。15mm。普通のレンチだとちょっと難しい。
- 板スパナ:ペダルエクステンダーの着脱に使うレンチ。15mm。薄さが重要。
ペダルの脱着についてもそのうち書きたいですが、今はまだ記事ありません……。
脱着方法がわからないひとは「ペダル 外し方」とかで検索してください。
板スパナも併せて中華通販で買いましたが、ちょっと貧弱ですね……。
薄いので耐久性がもろに現れます。
Qファクターを広げた結果
ちょうど取り付けた時期がコロナウィルス蔓延中で外出自粛でした。
通販がもっと早く届いていれば実走できたのに……!
ということでまずはローラー台での試走。
クリートを嵌めて、いざスタート……。
「なにこれ、全然違う!!」
力の入り方が違う
恐るべし各20mm。
踏んだ時の感触が違います。
ちゃんと足の中心で踏めている感じがします。
「あ、これが母指球で踏むってことやないの!?」と実感を得ることができました(笑)。
今までとフォームも変わるので正直数km走るまでは慣れずに試行錯誤してました。
でも楽しい。
ちゃんと力をペダルに伝えられてる感触がする。
引き足にも影響はない。
楽しくてつい踏みすぎて、ヘロヘロになる(笑)。
それくらいの変化がありました。
かかとが当たらない
足回りの窮屈さがなくなりました。
かかとがクランクに当たるようなときがたまにあったハズなのですが、その気配すらありません。
かかとを外側に向けて力を籠めることができるようになりました。
ヒルクライムで効いてくるのでは?
その後も試走を重ねていて感じたのは「ヒルクライムで結構変わってくるのでは?」という点。
ダンシングするときには力の抜けが半端なかったのですが、それもしっかりと伝わります。
ハンドルを交換したのと合わせて、ヒルクライムでの効果が期待されます。
まとめ:違和感はなくした方が良い
今回はビンディングペダルに変更した際に感じた「力がうまく伝わっていないのでは?」という違和感を元にした試行錯誤でした。
やはり個々人によって身体の造りは違うので、違和感があるなら慣れを待つより改善を図りたいですね。
ビンディング関連では他に「カント角の改善」を行なっています。
ビンディングペダルにしてから足首に違和感が生じるようになったので試したところ効果大でした。
こちらもO脚気味の人には見直しをおススメします。
追記:フォーム、というかチカラの入れ方や骨の使い方も見直そう
この記事書いてから数年後に、思う所があってパーソナルトレーニングジムで1対1のトレーニングを受けてきました。
そしたら骨盤の向きや力の入れ方など、目から鱗な内容が盛りだくさん……(;´∀`)
特にロードバイクに乗ってることを伝えたら教えてもらったスクワットのフォームをロードバイクに乗る時にも意識してみたら、股関節から母指球まで脚に真っ直ぐチカラが入り、ダイレクトに高効率なペダリングが出来るようになりました。
更に今までと使ってる筋肉が違うようで、使いたかった腿裏の筋肉がバッキバキに! _(:3 」∠)_
これもしばらくトレーニングしていたら鍛えられたようで馴染んできました。
フォームを間違えていると、膝痛や腰痛に直結し故障まっしぐらです。
自転車仲間にもそういう人が定期的に現れます。
そちらの方法だと異音も故障も生じていません。詳しくはコチラ↓≫Qファクターを広げるためにペダルを買い換えた